ニキビは遺伝が原因?にきび跡クレーターやケロイドも遺伝が影響する

家族の写真 ニキビができやすい人は遺伝的な影響が関係しているといわれてます。毎日しっかりとスキンケアをしても繰り返しニキビができるという人もいれば、ほとんどスキンケアをしなくてもニキビができないという人もいるように、ニキビができやすいかどうかは少なからず遺伝的に受け継いだ体質や肌質が影響しているようです。

ニキビと遺伝の関係

一般に、ニキビができやすいのは少なからず遺伝的な影響があると考えられています。例えば、祖父母や両親といった家系内にニキビ体質の人がいれば、その子孫にもニキビができやすい傾向があります。(ただし、家系内にニキビ体質の人がいるからといって必ずその影響を受けるというわけではありません)。

また、一卵性双生児の場合には双方にニキビができやすいといった統計が確認されています。他にも、人種や民族によっても発生率に大きな違いがあり、民族的にニキビが発生しやすいケースもあるようです。それらの事柄により、ニキビには遺伝要素が少なからず関係しているとされています。

日本人はニキビができやすい?

女性の画像 皮膚は表皮と真皮の2層で構成されていますが、日本人の肌は欧米人と比較して表皮層が薄く、真皮層が厚いことがあげられます。皮膚の一番表面にある角質層だけでいうと、日本人は欧米人よりも3割ほど薄いという研究結果もあります。

そして、日本人の肌は皮脂や水分量が多いことがあげられます。そのため、欧米人と比較して若干ニキビができやすく、毛穴も目立ちやすい傾向があります。

欧米人のニキビは重症化しやすい

欧米人のニキビは重症化しやすい傾向があるといわれています。それは表皮が厚いなどの肌質が影響しているのかもしれません。

ニキビができやすい肌質や体質とは?

ニキビができやすい肌質や体質は、主に以下のような項目があげられます。

体質的に男性ホルモンが多い

男性ホルモン(主にテストステロン)は皮脂腺に作用して皮脂分泌を促す働きがあり、ニキビの原因の大きな要素を占めます。そのため、体質的に男性ホルモンの量が多い人ほどニキビができやすい傾向がありますが、男性ホルモンが多いかどうかも少なからず遺伝の影響を受けるようです。ただし、男性ホルモンの分泌量には運動や食生活などの生活習慣によっても大きく影響されます。

男性ホルモンの感受性が高い

男性ホルモンの影響は、男性ホルモンの感受性によって大きく左右されます。男性ホルモンは各器官に存在する受容体に作用して影響を及ぼすため、その受容体の感受性が高いほど男性ホルモンの影響を大きく受けて皮脂が多い肌質となり、にきびができやすくなります。それも遺伝的な影響を受けるようです。

皮脂腺の働きが活発

毛の構造のイラスト 皮脂は皮脂腺細胞が皮脂を合成し、最後は自ら破裂することで分泌されるようになります。その皮脂腺の働きが遺伝的に活発な人も皮脂が多くてニキビができやすいようです。

生まれつき表皮層が厚い

皮膚の構造 肌質的に角質層が厚い人ほど毛穴が塞がれやすく、ニキビができやすいといえます。反対に皮膚が薄い人は皮脂が多くても比較的ニキビができにくいです。また、肌質的に表皮細胞を作り出す能力が高い人ほど角質がたくさん作られて毛穴が塞がれやすいと考えられます。

若い時期は単に皮脂が多いことがニキビの原因ではなく、肌を作り出す能力が高いこともニキビの原因と考えられます。そして、年齢を重ねるほど表皮細胞を作り出す力が低下して、毛穴が塞がれてニキビができるといった現象もみられなくなります。

ニキビ跡のクレーター状の凹みにも肌質が影響する?

ニキビが強く炎症を起こして化膿したりするとニキビ痕が凹んでクレーター状になったり、まれにニキビ痕がケロイドといわれる盛り上がった瘢痕を形成してしまうことがあります。そういった現象が発生しやすいのも遺伝的な影響を受けた体質・肌質が関係しています。

遺伝的にアレルギー体質の人はニキビが悪化しやすい

大人ニキビ ニキビは、ふさがれた毛穴の中でアクネ菌が増殖し、そのアクネ菌を抑制するために免疫が活性化することで赤く腫れるようになります。その免疫反応があるからこそ身体の恒常性を維持できるのですが、アレルギー体質をもつ場合は、免疫が過剰に働いて皮膚の炎症がより大きなものになってしまい、ニキビ跡がひどく悪化しやすい人もいます。

ニキビにアレルギーを起こすと、ニキビにかゆみが現れて悪化し、症状が長引いてニキビ跡もひどく残ってしまうことがあります。そのアレルギー体質は遺伝的な影響を受けることもあります。

ニキビ痕クレーターも遺伝が影響?

ニキビ跡クレーターの画像 ニキビが強く炎症を起こして化膿したりすると、ニキビ跡として皮膚がクレーター状に凹んだりすることがありますが、そういった現象が起きやすい人もいれば起きにくい人もいます。それは肌質が関係しているといわれます。

比較的に皮膚が厚い肌質であるほどニキビ痕が凸凹になりやすいといわれます。ニキビ跡のクレーターは真皮層のコラーゲンが萎縮して瘢痕化したことが主な要因ですが、皮膚が厚い人ほど瘢痕化して凹みが目立ちやすいようです。

肌にシワが多い人、皮膚がたるみやすい人、肌が乾燥しやすい人などの様々な肌質があるように、ニキビ痕が凹みやすいかどうかも少なからず肌質が影響し、それは遺伝が関係していることもあるかもしれません。

ニキビ痕のケロイドも遺伝が関係する?

ニキビ跡の肥厚性瘢痕の画像 ニキビが強い炎症を起こすことで皮膚が萎縮してニキビ跡がクレーター状に凹んでしまうことはよくありますが、反対に盛り上がった傷跡を形成してしまうことがあります。これをケロイドや肥厚性瘢痕といったりしますが、この現象も遺伝的な影響を受けることがあります。

ニキビが炎症によってダメージを受けると、その肌ダメージを治すために自然治癒力によって傷が修復されていくのですが、体質によっては免疫が過剰に働いてしまい、コラーゲンなどを過剰に作り出してしまうことがあります。その結果、ケロイドを起こしてしまうのです。

このケロイドを起こしやすいのは、TGF-β1というサイトカインが過剰に発生してしまうことが原因の一つで、それは広義的にアレルギーの一つと考えられていますが、そのアレルギーは遺伝的に受け継ぐこともあります。また、人種的にケロイドができやすいということもあり、例えば、黒人種はケロイドができやすいですが、白人種はケロイドができにくい傾向があります。日本人を含む東洋人はその中間くらいです。