ペアアクネクリームのニキビ治療効果、使い方や赤み刺激などの副作用について

ペアアクネクリームの画像 ペアアクネクリームはライオンから販売されている市販のニキビ治療薬です。ドラッグストアなどでもよく見かけることができる人気のお薬です。

殺菌成分と消炎成分を同時に含み、ニキビに対して素早い効果をもたらします。一方でこのお薬が肌に合わない人も少なくないようです。

ここではペアアクネクリームのニキビへの効果や使い方、副作用などを詳しく解説していきます。

ペアアクネクリームの効果

ペアアクネクリームの画像 ペアアクネクリームのニキビへの効果は、イブプロフェンピコノール(3.0%)という消炎成分と、イソプロピルメチルフェノール(0.3%)という殺菌成分の2つの成分によるものです。

有効成分1イブプロフェンピコノール

イブプロフェンピコノールは、非ステロイド性の消炎薬で、ニキビの炎症や赤みを悪化させるプロスタグランジンという生理活性物質の合成を阻害して、ニキビの腫れを治す効果があります。また、ニキビのかゆみや痛みも緩和します。

また、プロスタグランジンは、ニキビ跡のメラニン沈着(色素沈着)や赤みなどを悪化させる働きがありますが、イブプロフェンピコノールはニキビ跡の炎症性色素沈着の悪化も予防する効果があります。

イブプロフェンピコノールは、ステロイド薬のような強さはありませんが、ステロイドで現れる副作用の心配がなく、穏やかに使えるのがメリットの一つです。その成分を3%含んでいます。

有効成分2イソプロピルメチルフェノール

そして、もう一つの有効成分のイソプロピルメチルフェノールは、ニキビの原因となるアクネ菌を殺菌して炎症を治める効果がある成分です。この成分はニキビケア目的の医薬部外品の化粧品にも配合されたりします。

わりと幅広い菌に対して抗菌力を示し、カビ(真菌)に対しても効果があります。抗真菌作用(抗カビ作用)を有するため、カビが原因となるマラセチア毛包炎などにも若干の効果があるようです。そのイソプロピルメチルフェノールを医薬品上限の0.3%含んでいます。

他の薬と有効成分が違う

ピンプリットの画像 市販のニキビ治療薬の多くは、イオウやレゾルシンという有効成分が配合されていることが多いです。それらは共に殺菌作用と角質を剥がすピーリング作用の2つの作用があり、組み合わせることで炎症ニキビに対して相乗効果をもたらします。

例えば、クレアラシルやビフナイト、ピンプリットなどのニキビ治療薬もイオウなどを主成分として作られています。

一方で、ペアアクネクリームはイオウやレゾルシンのどちらも配合しておらず、他の市販治療薬とは違う効果によってニキビを治していきます。

イオウ配合の市販薬の効果に疑問を感じたら、一度ペアアクネクリームを使ってみてはいかがでしょうか。ちなみに、アクネス25というニキビ治療薬などもペアアクネクリームと同じ有効成分で作られています。

適応するニキビ

背中のかゆみ ペアアクネクリームは、白ニキビや赤ニキビなどに使用します。黒ニキビは特に炎症を起こしていないため使う必要はありません。また、悪化して化膿したニキビはこのお薬よりも皮膚科で診てもらったほうが良いでしょう。

そして、顔のニキビだけではなく、背中にきびや胸、腕、脚などのニキビに対しても効果があります。顔以外の皮膚のほうがバリア機能が強いため、赤みやかゆみ、ヒリヒリ感などの刺激性も少なく使いやすいと思います。

他の皮膚炎にも使える

虫さされの画像 ペアアクネクリームは、製造メーカーによると「ニキビ・吹き出物」に対する治療薬とされていますが、有効成分を見てみると、虫さされや毛嚢炎(ムダ毛処理後などに起こるブツブツ)などに使用しても問題ないと思います。

ただし、乳化剤が多く含まれるクリームタイプであるため、接触皮膚炎や湿疹、アトピー性皮膚炎などには使わないほうが良いでしょう。肌が弱い人には不向きです。

ニキビ跡には効かない

皮膚の赤みの画像 ペアアクネクリームは、にきびが治った後の赤みや色素沈着(しみ)といったニキビ跡には効果がありません。クレーターなどにも効きません。

使い方

薬を塗る画像 ペアアクネクリームの使い方は、1日2~3回、洗顔で肌を清潔にして、化粧水などで肌を整えた後にニキビに適量塗ります。白いクリームですが塗ると目立たなくなります。

そして、塗った後は紫外線対策をして下さい。ニキビがある時に、日焼けしたりすると、メラニンが皮膚の深い層に入り込んでニキビ跡の炎症性色素沈着が悪化してしまいます。

保管方法

ペアアクネクリームの保管方法は、キャップを閉めて冷暗所に保管します。湿気や日光を避けて保存して下さい。冷蔵庫に保存しても問題ありませんが、常温で大丈夫です。また、商品に記載されている使用期限を過ぎたものは使ってはいけません。

使用上の注意点

ペアアクネクリームは、傷がある場合や過去に塗り薬や化粧品などによってかぶれ(アレルギー)を起こしたことがある人は注意して下さい。また、子供や妊娠中などでも使用できます。

ペアアクネクリームの副作用

女性看護師の画像 ペアアクネクリームの副作用で、赤みや刺激感、ヒリヒリ感、乾燥、ツッパリ感などが現れることがあります。また、接触皮膚炎を起こして軽いかぶれを起こすこともあります。

ペアアクネクリームには乳化剤が多く含まれ、有効成分の浸透性が高い利点がある一方で、乳化剤は皮膚のバリア機能を崩しますので、肌が弱い敏感肌の人は刺激く、副作用が強く現れるかもしれません。

添加物の問題は?

ペアクネクリームに配合される添加物は、

ステアリルアルコール(クリームの基剤)、ポリソルベート60(乳化剤)、エデト酸Na(品質安定剤)、パラベン(防腐剤)、ジイソプロパノールアミン(乳化剤)、オクチルドデカノール(保湿エモリエント成分)、1,3-ブチレングリコール(保湿成分)、カルボキシビニルポリマー(乳化安定剤)、香料

が含まれています。

ペアアクネクリームの添加物は、一般的なクリーム系の化粧品に含まれる添加物と比べて、特に刺激性が強い成分は含まれていません。ところが、このお薬の成分の組み合わせによる刺激によってニキビが悪化してしまうこともあります。

イソプロピルメチルフェノールの毒性

女性看護師の画像 このペアアクネクリームの殺菌成分であるイソプロピルメチルフェノールは高い濃度になるほど刺激性が強くなる毒性があり、アレルギーの原因になったり、肌細胞にダメージを与えてしまう欠点があります。

毒性が確認されていることから配合規制があり、化粧品には0.1%まで、医薬品には0.3%までという規制があります。

ペアアクネクリームは、イソプロピルメチルフェノールを医薬品上限レベルの0.3%配合していますが、皮膚バリア機能を緩ませる乳化剤と、イソプロピルメチルフェノールの刺激性が加わることで、接触皮膚炎(かぶれ)を起こし、赤みやかゆみが強く現れる可能性があります。

かえって悪化することがある

Uゾーンニキビの画像 ペアアクネクリームを使って、逆にニキビが悪化したように感じる人もいます。

ニキビ悪化の主な原因は、やはり乳化剤とイソプロピルメチルフェノールの組み合わせが肌に合わずに、ニキビが刺激を受けてしまうことが原因だと考えられます。また、消炎成分のイブプロフェンピコノールも若干の刺激性があります。

特に、使った後にかゆみが現れたらアレルギーを起こしている可能性があり、ニキビにかゆみが現れたらひどく悪化してしまうことがあるため、必ず使用を中止して下さい。かゆくなったニキビは要注意です。