パパウォッシュのニキビ改善効果。ブツブツ悪化やヒリヒリ感、肌が薄くなる現象について

パパウォッシュの写真 パパウォッシュはESS(イーエスエス)が販売している酵素洗顔料です。テレビCMや雑誌、ネット広告などでもよく見かけることが多い商品ですね。多くの人は一度くらいは耳にしたことがあると思います。

この商品は、主成分の「パパイン」で「ウォッシュ(洗う)」ということで「パパウォッシュ」と名付けられています。

主に、ニキビの予防や改善、またブツブツした毛穴などに効果があり、一般の化粧品の中では高い即効性があります。

ところが、パパインのような酵素洗顔料が肌に合わない人もいたり、また長期使用になると深刻な肌老化をまねく問題もあります。

今回は、そのパパウォッシュの効果と問題点についてです。

パパウォッシュの効能

角質を剥がすことでニキビや毛穴つまりを解消する

洗顔の画像 パパウォッシュの主成分であるパパイン酵素はたんぱく質分解酵素です。パパインによって角質を分解して剥がすことでふさがりがちな毛穴を解消し、ニキビや毛穴の汚れなども予防、改善します。

毛穴のつまりやニキビの原因は、毛穴における肌のターンオーバーが進んでしまうことが要因です。

皮脂が増加すると、毛穴の奥に生息するブドウ球菌やアクネ菌などが皮脂を分解して遊離脂肪酸を作りますが、それが毛穴を刺激することでターンオーバーが進行し、皮膚が厚くなってしまうのです。

毛包壁の皮膚が厚くなることで毛穴がつまり、そこで細菌が増加することでニキビができてしまうのですが、パパウォッシュは厚くなった角質を剥がして皮膚を薄くすることでニキビが新たにできにくい肌へと導きます。

なお、ピーリング化粧品には、効能として「ターンオーバーの正常化する」という宣伝をしている商品が多いのですが、その本質は厚くなった皮膚を薄くして普通にする(正常化)というものです。厳密に言えば、肌を薄くするのと正常化することは違います。

肌のくすみが改善する

肌に悩む女性の画像 角質にはメラニン色素が含まれていますが、パパウォッシュの主成分であるパパインがメラニンを含んた角質を取り除くことで、くすみのない透明感のある肌へと導きます。

上手に行えば生まれたてのようなツルツル卵肌になります。そして、定期的に行えばターンオーバーが通常よりも早くなるので、より美肌が維持されるというわけです。

炎症性色素沈着に効く

炎症後色素沈着の画像 顔のシミには様々な種類がありますが、例えばニキビ跡による炎症性色素沈着というモヤモヤしたシミであれば、パパウォッシュのような角質ケアがとても効果があります。

角質ケアによってメラニンを含んだ角質がより早く剥がれ落ち、そして表皮層の生まれ変わるスピードが早くなることで、色素沈着の改善が早くなるのです。

なお、パパウォッシュが効くのは炎症性色素沈着というタイプのシミであり、例えば紫外線による老人性のしみなどに対しては、角質ケアはあまり効果はないです。シミの原因が皮膚細胞の老化であるためです。

化粧品の浸透がよくなる

化粧品を使う女性の画像 パパウォッシュで角質ケアをするとザラつきがなくなり、ツルツルの肌になります。そして、皮膚が薄くなりますので、その後の化粧品成分の浸透がよくなります。

美容皮膚科やエステサロンなどにおいても、美容成分の浸透を高めるためにケミカルピーリングがすすめられたりします。(なお、エステのピーリングは医療行為にあたらないレベルの軽い施術が使われます)。

メイクも落とせると宣伝されているけど・・・

販売メーカーによると、パパウォッシュの2度洗いで簡単なメイクも落とせるとされます。ですが、洗顔料だけで毛穴の内部の汚れは落とせないので、きちんとジェルやミルクタイプなどのクレンジング料を使ったほうがいいです。

ニキビ肌の場合はお化粧が毛穴に残らないようにしなければいけません。

顔以外のニキビにも使える

ニキビは若い時期であれば顔以外にもよくできるものです。例えば、首元や背中、胸、お尻などにもニキビはできますが、パパウォッシュはそういった部分のニキビにも使用できます。

ただし、顔以外の皮膚は角質層が厚いので、顔に使用した時と同じような効果は得られにくいと思います。

ニキビによる赤みは治せる?

赤みのある皮膚の画像 ニキビが強い炎症を起こすほど、治った後もしばらくは赤みが続きますが、パパウォッシュではその赤みを治すことはできません。

ニキビ跡の赤みは、毛細血管の拡張とうっ血、そして毛細血管の増殖が原因であり、パパウォッシュでは血管症状を改善する効果はほとんどありません。

炎症で赤くなった状態は、紫外線を避けながら時間をかけて地道に治していくしかないです。

ニキビ跡のクレーターを治す効果はある?

ニキビ跡クレーターの画像 ニキビが強い炎症を起こすほど皮膚がクレーター状に凹んでしまうことがよくありますが、そのようなクレーターはパパウォッシュのようなピーリングによってわずかに改善できる可能性はあります。

ピーリングによって表皮層が薄くなると、表皮細胞だけではなく真皮でコラーゲン作りを担う線維芽細胞も活性化します。それによって皮膚のハリや弾力がアップして、皮膚の凹みが少しは改善に向かうとは思います。

ただし、それは劇的な効果ではありません。特にニキビ跡が深く凹んでいる場合はほとんど効果が実感できないレベルだと思います。

そして、コラーゲン増加を促したいのならば、パパウォッシュを使い続ける必要がありますが、長く使い続けると皮膚(表皮層)が薄くなってしまう欠点があります。

パパウォッシュの全成分とその効能

パパウォッシュには、「ノーマルタイプ」、「デラ」、「ホワイト」、「マイルド」、「メンズ用」、「アヴォージュ」など、いろいろな種類がありますが、今回は人気No.1であるノーマルタイプの全成分を取り上げます。

全成分石ケン素地、バレイショデンプン、コーンスターチ、タルク、ラウロイルグルタミン酸Na、アルブミン、パパイン、加水分解卵白、スクワラン、トレハロース、アスコルビン酸、コメヌカエキス、カミツレ花エキス、ローズマリー葉エキス、乳糖、BG、水、香料

全成分を詳しく解説していきます。

  • 石ケン素地・・・一般的な石鹸に使用される成分で、界面活性剤(洗浄剤)の一つ。天然の油脂をグリセリンと高級脂肪酸ナトリウムに加水分解して得られる高級脂肪酸ナトリウムという成分です。よく問題となる石油系合成界面活性剤ではなく、古来から使用される洗浄成分で、合成洗浄剤よりも刺激性は少ないです。
  • バレイショデンプン・・・バレイショ(馬鈴薯)とはジャガイモのことで、そのじゃがいもの塊茎に多く含まれるでんぷんから抽出される成分です。化粧品を形づくるために使用されます。
  • コーンスターチ・・・トウモロコシから得られるデンブンです。製品の感触を良くしたり、肌の伸びを良くする目的で配合されます。
  • タルク・・・滑石という柔らかい鉱物を洗浄して粉末化したものです。肌の伸びや感触を良くする目的で配合されています。
  • ラウロイルグルタミン酸Na・・・アニオン界面活性剤(洗浄剤)です。皮膚や粘膜に対する刺激性が低い特徴があります。この界面活性剤は石油系合成界面活性剤のような強い刺激性のものではなく、アミノ酸系洗浄成分となります。敏感肌向けの洗顔料などにもよく使用されます。
  • アルブミン・・・卵白から得られる成分。人間の身体にも含まれ、化粧品としては肌を保護する作用、保湿作用があります。
  • パパイン・・・パパウォッシュの主成分。パパイヤなどから得られるタンパク質分解酵素。化粧品としては角質ケア成分として使用されます。
  • 加水分解卵白・・・ニワトリの卵白を加水分解して得られる成分。主な成分はペプチド類とアミノ酸類で、それらには肌を保護する作用、保湿作用などがあります。
  • スクワラン・・・皮脂にも含まれるスクワレンを安定化させた成分。油性エモリエント成分として肌を保護する働きがあります。刺激性も少ないです。保湿クリーム、リップクリームなど化粧品に多用されます。
  • トレハロース・・・ブドウ糖が2つ結合した二糖類。高い保水力があり、化粧品によく使用されます。
  • アスコルビン酸・・・ビタミンCのことです。
  • コメヌカエキス・・・米ぬかから抽出された成分。多糖類、アミノ酸類、ビタミン類などを含み、保湿効果、肌代謝を活性化する働きがあります。
  • カミツレ花エキス・・・カミツレという植物から抽出される成分。緩やかな消炎作用やメラニン抑制作用などがあります。植物由来の抗炎症成分としてよく使用されます。
  • ローズマリー葉エキス・・・シソ科ローズマリーの葉から抽出されたエキス。カマアズレンやフラボノイド類を含み、高い消炎作用や抗菌作用があります。
  • 乳糖・・・牛乳や人間の母乳などにも含まれる糖(二糖類)です。保湿効果があります。
  • BG・・・アセトアルデヒドから合成される多価アルコール類。グリセリンと似た成分で、粘性と保水作用があります。安全性が高くてコストも安いことから化粧品に多用されます。
  • 香料・・・主成分のパパインには独特な臭いがあるので、香料が含まれいるのだと思います。

パパウォッシュは、アレルギーリスクが高い成分は含まれていません。(アレルギーテスト済み商品)

パパインとフルーツ酸の違いは?

化粧品の画像 パパウォッシュはパパインというタンパク質分解酵素による角質ケアを目的とした化粧品ですが、全体的に角質ケア化粧品といえば、フルーツ酸を主成分とした商品が多いです。

フルーツ酸とはアルファヒドロキシ酸(AHA)の総称で、主にフルーツに含まれる「酸」であることからフルーツ酸と呼ばれます。

主に、グリコール酸や乳酸、リンゴ酸、クエン酸などが有名で、よくピーリングコスメに「角質柔軟成分」などとして含まれています。

そのフルーツ酸とパパインの違いは、フルーツ酸は酸によって角質を溶かして取り除いていきますが、パパインの場合は角質を分解して剥がしていきます。

パパインとプロテアーゼの違い

パパウォッシュのような酵素洗顔料といえば、パパインの他にプロテアーゼを主成分としたものがあります。

プロテアーゼは枯草菌などが産生するタンパク質分解酵素を精製したものです。プロテアーゼは人間にも存在します。

パパインとプロテアーゼは、同じタンパク質分解酵素として角質を剥がす作用があり、効能としてははほとんど同じですが、その2つの違いは、若干パパインのほうが刺激性が強いように思います。

パパウォッシュの使い方

洗顔をする画像 Step1 まず、パパウォッシュを使う前に、石鹸などで簡単に手と顔を洗っておきましょう。なぜかというと、手や顔の脂汚れが多いと、パパウォッシュのような酵素洗顔料の泡立ちが洗っている途中で悪くなってしまうためです。

Step2 パウダーを適量手にのせて水、またはぬるま湯を加えて泡立てていきます。このとき、泡立てネットがあるとキメ細かい泡をたくさん作ることができます。

なお、パウダー酵素は水を加えることで酵素活性を示し、時間の経過と共に効力が弱くなっていきます。

Step3 脂汚れが気になる部分を中心に、優しくマッサージするように洗います。角栓がたまりやすい小鼻、ニキビができやすい眉間や頬などは丁寧に洗いましょう。

Step4 洗った後は水またはぬるま湯で洗い流します。すすぎ残しがないように洗い流して下さい。特に耳の裏側はすすぎ残しが多いので注意です。そして、清潔なタオルでふきとります。

Step5 洗顔後は、化粧水などで肌を整えていきます。角質が剥がれて皮膚が薄くなっていますので絶対に保湿しなければいけません。ニキビができやすい人はエタノールフリーのさっぱりタイプの化粧水が理想です。

効果が現れる使用期間の目安

パパウォッシュは、1週間に1~2回といったように一定のペースを決めて使用します。肌が強ければ毎日や1日おきペースでも使ってもいいと思います。

ただし、頻繁に角質ケアを続けると肌が薄くなってしまうことを覚えておいてください。

おおむね、2週間から1か月くらい使えば、新しいニキビが少なくなるのが実感できると思います。

そして、パパウォッシュを含むピーリング化粧品は、ニキビができなくなったら使用は止めたほうがいいです。予防のためとして長期的に使い続けるのはおすすめできません。

人間はもともと年齢を重ねるほど肌(特に表皮層)が薄くなっていきますので、角質ケアコスメの使いすぎはその老化現象を加速させてしまう可能性があります。

保管方法

パパウォッシュの保管方法は、直射日光を避け、温度や湿度が上がらない冷暗所に保管します。水を加えて時間が経つと、しだいに酵素の活性力が低くなるので、容器内に水が入らないようにして下さい。

パパウォッシュの副作用と使用上の注意点

肌に悩む女性の画像 パパウォッシュを使った後に、肌が負けて赤くなったり、ほてり感(熱感)、ヒリヒリ感、肌のかゆみなどが現れることがあります。この現象は、角質層の上層部が消失したことが原因です。

使い続ければ肌は慣れてくると思いますが、副作用がひどい場合は、使用回数を減らす、使用量を減らすなどの工夫をしてみて下さい。

例えば、普通の石鹸を泡立てて、それに少しだけパパウォッシュを混ぜて泡立てて使うという方法もできます。

そして、こういった酵素洗顔料は、肌へのダメージが強い問題があります。そのため、年齢による肌老化が進んだ人、乾燥肌の人、敏感肌の人、アトピー肌の人、湿疹などがある人などは、パパウォッシュは適していないです。

悪化することがある?

女性看護師のアドバイス画像 パパウォッシュのような角質を剥がす洗顔料は即効性があるのですが、かえってニキビが悪化してしまうことがあります。

その原因はまず、パパウォッシュの主成分であるパパイン酵素が刺激性が強いことがあげられます。ニキビは物理的な刺激が加わると、免疫反応が活性化して、より赤く腫れるようになります。

例えば、キウイフルーツやパイナップルを食べると、口の中がヒリヒリすることがありますが、パパイン酵素にはそれと同じような刺激感があります。

また、角質を剥がすこと自体がニキビ悪化原因になることがあります。

角質を剥がせば、それだけ表皮の保湿機能やバリア機能が低下してしまいますが、それを補うためにさらに皮脂分泌が活発になることがあります。

その結果、脂性肌が慢性的になり、ニキビも慢性的になってしまうことがあります。使用後に細かなブツブツが多発するケースも珍しくないです。

ただし、ニキビが悪化するのはほとんどは一時的なケースが多いです。1か月も使い続ければ肌は慣れてくるようになり、それと同時にニキビも治っていきます。

最大の問題は使いすぎによって肌が薄くなること

角質ケアの画像 パパウォッシュの最大の問題は、長く使い続けるほど肌が極端に薄くなってしまう可能性があることです。

角質を剥がしすぎて薄くなった肌は自然に元には戻らないので注意しないといけないです。

なお、筆者の見解ではピーリング1回あたり約5~10倍くらい肌の老化(皮膚が薄くなる現象)が進んでしまうと考えています。

通常の肌老化によっても皮膚(特に表皮)は薄くなり、バリア機能や保湿機能は低下していきますが、パパウォッシュのような角質ケア化粧品を使い続けると、そういった現象を著しく加速してしまう可能性があります。

「ニキビを治したい」、「にきびを予防したい」、などのいろいろな肌の悩みがあると思いますが、パパウォッシュのようなピーリングスキンケアには絶対にのめり込まないようにして下さい。