泌尿器科で精巣上体炎(せいそうじょうたいえん)と診断されると、一般には抗生物質の処方による治療が始まります。
そして、抗生剤による治療はだいたい1週間、10日、2週間というような節目の単位でお薬が処方されると思いますが、たいていはお薬を飲めば治ります。
問題は、この症状は治った後も腫れやしこり、鈍い痛みが残ることがほとんどで、ちゃんと治ったのかどうかわかりにくい問題があります。
では、精巣上体炎が完治したと判断されるにはどのような条件が必要なのでしょうか。
精巣上体炎の完治の条件
尿検査をクリアしないといけない
精巣上体炎にかかると、尿検査をすれば細菌、赤血球、白血球、潜血反応(血液)などの項目で陽性反応が現れます。
そして、この病気を完治させるためには尿検査が正常にならなければいけません。
抗生物質を服用して1週間から2週間後以降に尿検査を行えば、ほとんどのケースでは正常になるはずです。そして完治したと診断されます。
なお、腫れが大きくならないうちに早期に治療を始めた場合、抗生物質を服用して3~4日くらいで症状が落ち着き、尿検査においても正常になることも多いですが、基本的に1週間から10日間くらいは薬を飲んで、しっかりと細菌を抑えた方がいいとお医者さんからアドバイスされると思います。
しっかりと細菌を抑えないと再発する可能性もありますし、中途半端な服用によって薬が効きにくくなることがあります。
性病検査で陰性の結果が出た場合
クラミジアや淋病などの性感染症をもっていると、その菌によって精巣上体炎を起こすことがあります。
なので、この症状が「完治」とされるにはそれらの性病がない状態、または完治している状態でなければいけません。
性的な経験がない人ならば検査の必要はないかもしれませんが、それ以外の人が精巣上体炎を起こせばクラミジアや淋病の性病検査が最初に行われるのが一般です。
そして尿検査でそれらが陰性であることを確認してください。
熱も下がってないといけない
急性の精巣上体炎では高い熱がでます。38度レベルの高熱がでることもよくあります。
これは、細菌と闘うために免疫細胞が活性化していることが熱の原因なのですが、その熱が完全に下がってある程度の日にちが経っていないと精巣上体炎が完全に治ったとはいえないです。
熱が下がって2~3日くらいの段階では、またぶり返してしまう可能性があります。抗生物質を使いながらしっかりと細菌を抑え、熱がなくなってから最低でも1週間くらい安定しないと完治したとはいえません。
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