「最近、しわが増えた」、「肌の潤いがなくて小じわが目立つ」、「ほうれい線が目立ってきた」。
そういった肌老化が気になる人はツボ指圧を試してみてはいかがでしょうか。
ツボ押しによって血流やリンパの流れを促すことで新陳代謝の向上につながり、しわやたるみといった老化現象の改善にプラスの効果をもたらすことができると思います。
年齢肌はコラーゲンやエラスチンなどの合成力が低下することや、肌の水分量が減少してくることで引き起こされますので、ぜひ代謝アップにつながるツボ押しを活用してください。
今回は、顔のしわやほうれい線に効くツボを画像付きでまとめました。
しわやたるみに効くツボ
攅竹(さんちく)
ツボの場所
攅竹(さんちく)のツボの場所は、眉毛の内側(眉頭)にあります。触れると細い筋が確認できるところです。
押し方
攅竹のツボの押し方は、親指を当てて上のほうに向かって指圧します。人指し指を使っても大丈夫ですが親指のほうが押しやすいと思います。
最初は優しく押して、だんだんと力を入れます。指圧時間は5秒程度で4~5回を目安に押しましょう。やりすぎも逆効果になります。目の周りの指圧は眼球を傷つけないために、ちゃんと爪を切ってから押して下さい。
効果
攅竹は顔の血行、特に目元の血流を改善するツボとして知られています。目の充血や疲れ目が深刻なときに即効性が期待できるツボです。
そして、顔全体の血流を促すのでしわやたるみにもプラスの効果をもたらすと考えられています。老化によるまぶたのたるみや眉間のシワにも有効です。
また、目元の血流を促すことから目元のくすみ、目の下のくまなどにも効きます。
他にも、頭痛、アレルギー性鼻炎、しみ、そばかすなどにも効果があるとされます。こういった顔にあるツボは一度場所を覚えてしまえば自宅で、職場で、学校で簡単に実践できますし、食事やサプリメントなどと違って直接的に効果が得られやすいのでぜひ覚えておいて下さい。
晴明(せいめい)
ツボの箇所晴明(せいめい)のツボの場所は、目頭と鼻柱の間のくぼんだところにあります。目頭から鼻にむけてすぐ斜めのところです。
指圧方法晴明は、親指よりも人さし指や中指で鼻の方向に向かってやや弱めに押します。両指で鼻の骨をつまむイメージで指圧します。押す時間は5秒ほど、回数は4~5回が一つの目安です。
この部分は特に皮膚が薄く、角質層だけでは額や頬などの半分くらいの厚みしかありません。顔の角質層は10層、目元の角質層は5層くらいです。また、眼球も近い部分なので、跡になるような押し方はしないで下さい。
効能晴明は基本的に疲れ目に効くツボだとしてよく知られています。パソコン作業などで目が疲れると、この部分をつまんでいる人をよく見かけますが、それはこのツボが血流をよくしてくれる効果によるものです。
その効能により、目元のしわ、まぶたのたるみ、目元のクマやくすみなどにも効果があると考えられています。
他にも、鼻水、鼻づまり、涙目などにも効果があるとされています。
四白(しはく)
ツボの場所四白(しはく)のツボの箇所は、目の下から指一本分下がったところで、左右両方にあります。目の下のクマができるところのすぐ下で、正面を向いたときの黒目の真下にあります。押し方四白は皮膚が薄い部分なので、最初は優しく押して、その後にゆっくりと力を入れて指圧します。親指や人指しゆび、中指などを使って下さい。指圧回数は4~5回ほど。気持ち良いと感じる程度で押します。
女性の場合は肝斑(かんぱん)というしみが現われる部分なので跡が残らないレベルの強さで押して下さい。もちろん爪も処理しておきましょう。ネイルには注意です。
効果 四白は主に顔のしわやたるみに効くツボです。顔の血流やリンパの流れをよくして顔のむくみを解消し、それによってたるんだ肌を解消してくれます。ほうれい線や小顔効果も期待できます。
むくみの解消において即効性があるので、朝、起床して顔が厚ぼったくなっている時に有効です。また、お風呂あがりや寝る前などにこのツボを押すことでも翌朝のむくみを抑えることができます。
まぶたがむくんで目が小さく見えたり、二重まぶたのラインが変わってしまうことがありますが、そういった場合も四白のツボ押しが効きます。目の開きを大きくしてくれます。
また、四白周辺の血流を改善することで目の下のクマも薄くしてくれたり、治りにくいニキビやニキビ跡のしみも改善に導きます。
承漿(しょうしょう)
ツボの場所承漿(しょうしょう)というツボは、口の下、下唇のすぐ下にあります。ちょうどアゴのくぼんだところです。
押し方 親指や人さし指、中指などを使ってやや強めにゆっくりと押します。指圧時間は5秒くらい、指圧の回数は4~5回が目安です。気持ちいいと感じるレベルで指圧します。なお、アゴにニキビができやすい人は控えましょう。
効果 承漿は、口のまわりのシワに効くツボです。二重アゴやほうれい線などにも効きます。肌の水分量を増やし、潤いのある肌へと導きます。
そして、このツボはにきびにも効果があります。特ににきび跡が治りにくい人はこのツボで治りが早くなります。
他にも、承漿は胃腸の悪化、疲労、ストレスなどにも適応します。
地倉(ちそう)
ツボの場所地倉(ちそう)は、口角から少し外側の部分のツボです。両側に存在します。
押し方心地いいくらいの力加減でゆっくりと押し、ゆっくりと離すを4~5回を目安に押します。指圧時間は5秒間くらいです。
痛くなく気持ちいいと感じる程度で指圧します。やりすぎもかえって逆効果になることがあるので注意して下さい。ツボ指圧の効果を得るためには、毎日継続して行うことがポイントです。
効果地倉は、口まわりのシワ・たるみに効果があるといわれるツボです。特に、ほうれい線に効くツボとして知られています。
気のめぐりを高めて皮膚を活性化し、肌にハリや弾力をもたらしてくれます。刺激を与えることで口角も自然と上がり、ツヤのある好印象な雰囲気へ導いてくれるはずです。
エイジングケア効果が高いツボなので覚えておいて損はないです。
地倉は他にも歯の痛み、歯茎の痛み、口内炎、口角炎、にきび、顔面麻痺などにも効くとされます。
迎香(げいこう)
ツボの場所迎香(げいこう)は小鼻のすぐ脇にあるツボです。左右両方にあります。
押し方迎香は、人さし指や中指を使って押します。指圧時間は5秒ほど、指圧回数は4~5回くらいが目安です。皮膚が薄い部分なので、できる限り刺激を抑えるようにしてプッシュして下さい。気持ちいいと思えるくらいで指圧します。
効果迎香は、顔の小じわやほうれい線に効果的なツボです。血流をたかめて肌の潤いを高めることで乾燥による小じわを改善します。
そして、肌のターンオーバーがアップすることで肌のキメが整い、開いた毛穴やほうれい線が目立たないようになっていきます。
このツボを押していると顔がポカポカと温かくなってきますが、それが血流アップ→新陳代謝がアップしているときです。
また、迎香は肌老化の他に、鼻炎、鼻づまり、鼻血、蓄膿症、小鼻のかさつきなどにも効きます。
太陽(たいよう)
ツボの場所太陽のツボの場所は、眉尻と目尻の中間から、指一本分外側にあるくぼんだところにあります。左右両側に存在します。ちょうどメガネの耳掛けに隠れるラインにあります。
押し方太陽は親指を当てて、小さな円を描くようにもみながら指圧します。最初は優しく、じょじょに力を入れて最後にしっかりと圧力をかけます。指圧回数は4~5回が目安です。
効果太陽という名称の由来は、文字通り太陽のように「すっきり」とした状態を意味し、疲れ目や視力回復に効くツボとして知られています。デスクワーク受験勉強などで目が疲れてかすんだりする場合はこの太陽というつぼを押してみて下さい。
そして、太陽は顔のむくみの予防にも効果があるとされます。顔のリンパの流れを促してたるんだ皮膚やくすんだ肌を解消します。続ける事でしわ、小じわの予防にもつながると思います。
湧泉(ゆうせん)
ツボの場所湧泉(ゆうせん)というツボの箇所は、足の裏、土ふまずのやや上で、足の指を曲げたときにくぼみができる場所にあります。骨のでっぱりの中央のところで、両足ともに有効です。
押し方 湧泉は、両手の親指を使って強めに指圧します。指じゃなくて、丸い棒を使ってもOKです。
5秒間隔で押したりゆるめたりして刺激を交互におこないます。ポイントは足の裏が温かくなるまで繰り返して下さい。脚がポカポカしてきたら代謝がアップしている証拠です。
足の裏は顔と比較して角質層が厚く(顔の角質層は8~10層、足の裏は70層)、特にデリケートな部分ではないので強めにどんどん押し揉んでください。
効果湧泉はその名の通り、気力や生命力が泉のように湧きあがことから付けられた万能的なツボです。エネルギーを高め、全身の疲労回復に効果があるツボとして知られています。
全身の血流量を高める効果があり、血行が悪くなることで起こる様々な諸症状に効きます。当然、美容にもプラスで、冷え症タイプで肌が乾燥しやすい人におすすめです。
湧泉を押すことで乾燥によるしわ、小じわ、目立つ毛穴などの改善効果が期待できます。また、乾燥によるニキビ肌荒れにも効きます。
他にも、湧泉はストレス、イライラ、のぼせ、部分痩せ、自律神経の乱れ、頭痛、吐き気、更年期障害、生理不順、便秘などにも効果があります。体力がない人におすすめしたいツボです。
ツボ押しの注意点
ツボ押しで気を付けてほしいのが「やりすぎ」です。はやく効果を得たいとして痛いくらいに押してみたり、しつこく指圧していたりすると、かえって逆効果になることがあります。
そして、マッサージ中にうっかり滑って爪で顔をひっかくことにならないように気をつけましょう。
また、敏感肌の人や肌が薄い人は、指圧が原因でモヤモヤとしたしみができたり、湿疹ができたり、内出血を起こしてしまうことがありますので、押した後の肌の赤みなどを確認しながら慎重に行って下さい。
即効性がないのが欠点だけど・・・
顔のしわやたるみ、ほうれい線などは真皮のコラーゲンやエラスチンの減少や劣化が原因ですが、それらを作り出す線維芽細胞は活動性が低いのですぐにはコラーゲンを増加させるのは難しいです。
例えば、表皮は28~42日周期という1~2か月単位で入れ替わっているとされますが、真皮のコラーゲンは年単位(3年~5年)で入れ替わっているレベルです。
そのため、ツボ押しにおいても劇的な効果や即効性は得られないです。ただし、毎日続けることで肌老化の進行を少しでも遅らせることができると思いますよ。
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