胃に効くツボ押しは症状によっては逆効果!消化不良や胃もたれに効くツボ

ツボ押しの画像 ツボ押しは、あらゆる器官とつながる神経が集中する反射区という部分を指圧して、カラダの不調を整える効果や各器官の働きを活性化させる効果が期待できます。

ツボの効果は基本的には血行を促進し、内臓機能や各器官の向上に働きかけますが、症状によってはかえって逆効果になることがあります。その一つが胃や腸の症状です。

胃の症状は様々なタイプがある

胃腸のイラスト 胃の症状といっても様々なタイプがあります。たとえば、胃酸の分泌増加、それによる胃痛や胃炎、胸焼けや吐き気、または場合によっては胃酸増加で逆流性食道炎を起こすこともあります。

反対に、胃の活動が低下することによる胃液や胃酸の減少、胃もたれ、食欲不振、胃膨満感なども胃の機能低下によってよく発生する症状の一つです。

胃や腸などの消化器系は自律神経の影響を強く受けるため、食べすぎやストレス、生活習慣などの影響を強く受けて、活発に働いたり、反対に活動が低下したりします。

また、老化で胃の働きが弱くなったり、病気などによっても胃になんらかの症状があらわれることがあります。

胃へのツボ刺激は胃の働きを活発にする

胃のイラスト 胃に対してなんらかの症状がある場合は、「胃に効くツボ」を押すとよいといわれることがあります。ただし、胃に作用するツボというのは一般に胃への血流を活発にして胃の働きを元気にする働きがあり、通常は胃酸や胃液の分泌が活発になります。

そのため、もともと胃酸過多の人や胃炎、逆流性食道炎などを起こしている人などは、胃に効くツボ押しでかえって胃酸が増加して胃痛や胃炎が悪化してしまうことがあります。

また、特に胃酸過多などの症状がなくても、就寝前の空腹時に胃のツボを押すことで、胃酸の分泌が活発になり、翌朝起床すると胃酸によって胃痛を感じることもあります。

胃腸の働きが弱い人に効果的

女性看護師の写真 一般的にいわれる「胃に効くツボ」が効果的な人は、もともと胃の働きが弱く消化不良を起こしやすい人や、食欲不振などの人です。

胃の働きが低下して胃もたれを起こしている人もツボ押しが効果があります。

反対に、胃の働きが活発で胃酸過多の人がツボ押しを行うのは逆効果になります。

ピロリ菌による胃痛や胃潰瘍にツボ押しは効果ない

ピロリ菌のイラスト 例えば、ピロリ菌の有無によって胃痛や胃炎、胃酸減少などの影響を受けることがあります。また、ピロリ菌による胃炎が進行して胃潰瘍を起こすこともあります。

そのようなピロリ菌が関係する症状には胃のツボによって逆に悪化する可能性があります。ピロリ菌によって胃炎や胃潰瘍を起こす人は、抗生物質をつかった除菌治療がすすめられます。

逆流性食道炎の人は症状が悪化する

腹痛の写真 近年は、胃酸の分泌が増加して胃痛や胃炎、または逆流性食道炎などの症状をかかえる人が増えているといわれています。

ストレス社会になったことや、運動不足による筋力低下、食生活の欧米化などによる胃酸増加などが逆流性食道炎の原因だといわれていますが、その症状においても基本的にツボ押しで悪化します。

逆流性食道炎の人は、みぞおちあたりをツボ押しをして胃の痛みを和らげたいところですが、胃に効くツボ押しは血流を促して胃酸の分泌を促してしまうため、逆流性食道炎にはかえって悪化します。

下痢体質の人もツボ押しが逆効果に。

腹痛や下痢 下痢体質の人は腸の働きが過敏になっている状態です。そのため、ツボは腸を含む消化器系の働きを高めますので、下痢が続く人はツボ押しは逆効果です。

胃に効くツボは?

中脘(ちゅうかん)

中脘(ちゅうかん)のツボの場所 中脘(ちゅうかん)というツボは、胃の機能低下を解消し、消化不良や食欲不振を改善してくれるツボです。特に疲労や精神的なストレスによって自律神経が乱れ、胃腸の活動が低下した場合に効果的なツボです。

中脘は、胃の症状全般に効くツボとされますが、胃酸過多の人はこのツボを押すと、かえって胃酸が増加してしまうので注意して下さい。

中脘のツボの場所は、みぞおちとおへその中間にあります。胃そのものの上にあります。強すぎない程度で、気持ちいいと感じる程度で4~5回指圧して下さい。

足裏の胃に効くツボ

足裏の胃に効くツボの画像 ツボ指圧といえば足の裏です。足裏は内蔵機能に働きかける反射区(ツボ)が多く存在します。

足の裏の胃に効くツボは、土踏まずのやや上、親指の付け根の骨の下の部分にあります。この部分をほどよく指圧することで胃への血流が高まり、少なくなった胃酸や胃液、胃粘液の分泌を促すことができます。

足裏のツボも4~5回を目安に、気持ちいいと感じる程度に押してみましょう。

胃へのツボ刺激はいつ行うのが理想的?

ツボ押しの画像 胃に効くツボは胃の働きを活発にするわけですから、食前や食後に行うのがベストだと思います。胃が弱っている人で消化器系の負担が大きくなる時にツボ押しは効果的です。

そして、胃の活動が弱っていても、決して胃の活動が落ち着いてくる就寝前にツボを刺激したりしないようにしましょう。寝る前に胃のツボ押しによって胃酸の分泌を高めても意味がありませんし、胃酸が増えて翌朝には胃痛を感じることもあります。

また、就寝前に胃を刺激することで睡眠の質を悪化させてしまうことがあるようです。就寝前のツボ押しは、慢性的な胃炎や逆流性食道炎、胃潰瘍などがある場合は、症状が悪化してしまうことがあるので注意して下さい。