トレチノイン濃度の目安「しみ治療とニキビ治療編」

トレチノインの画像 ニキビ治療やシミ治療にトレチノインという塗り薬が使用されることがあります。トレチノインは、ビタミンA誘導体の一つで、肌細胞の分裂を促進させてターンオーバーを促したり、角質を剥がして毛穴つまりやニキビを予防する働きがあります。

その効能を利用してにきび治療やシミ治療に使用されるのですが、トレチノインは濃度によって効果や副作用に違いがあります。今回はニキビ治療やシミ治療におけるトレチノインの理想的な濃度をご紹介します。

トレチノイン0.1%濃度

トレチノイン使用時の赤み トレチノイン0.1%濃度は最も高いレベルの濃度です。海外商品などにおいても0.1%濃度は最大レベルです。(一部0.4%濃度もありますが・・・)。トレチノインが効きやすいかどうかは個人差がありますが、0.1%濃度は顔に塗る場合、通常はハッキリとした反応が現れるレベルです。

ただし、0.1%濃度は強すぎることが多いです。人によっては反応が強すぎて、皮膚の剥がれ、乾燥、赤み、ヒリヒリ、かゆみなどが予想以上に強く現れることがあります。副作用が強すぎて、かえってシミや赤み、小じわ(皮膚の割れ)などがひどく残ってしまうこともあります。顔に塗る場合、特に頬や鼻の両ワキは反応が強く現れる部分ですので注意してください。

しみ治療に使用する場合
トレチノインは、しみ治療に使用されることがあります。主に境界がはっきりせずにモヤモヤとしたシミ(色素沈着)に対して有効で、ハイドロキノンという強力な美白剤と組み合わせて使用されることが多いです。ハイドロキノンの強力な漂白作用と、トレチノインのターンオーバーを促進する作用の相乗効果によって表皮層のメラニンの排出を促すというものですが、非常に高い効果を得られるのは事実です。ただし、トレチノイン0.1%濃度は激しい反応が現れ、かえってシミが悪化してしまう可能性もあることを覚えておいて下さい。ハイドロキノンはそもそも刺激性があるため、トレチノインの濃度を少し下げたほうが安全かもしれません。

にきび治療に使用する場合
顔のニキビにトレチノインを使用する場合、0.1%濃度では反応が強すぎることが多いです。そもそもニキビは炎症を起こした状態であるため、高い濃度を使用して激しい反応が起こるとかえってニキビ跡の赤みが強く残ってしまう可能性があります。始めに使用する場合は、もっと低い濃度から安全に使用するのが理想です。

トレチノイン0.05%

トレチノイン0.05%の濃度は、高い効果を得られるレベルです。当然、0.1%濃度よりは反応は低いですが、顔に使用する場合、多くの人ではしっかりと効果を得られます。個人的には、初めてトレチノインを使用する場合、0.025~0.05%くらいの濃度から始めるのが理想的だと思います。0.025%を使用して反応が弱かった場合は0.05%濃度を使用すると良いでしょう。

しみ治療に使用する場合
しみ治療においても、0.025~0.05%くらいのトレチノインの濃度から始めてみるのが理想です。ただし、0.05%濃度でも効きがよすぎて、赤みや皮膚の剥がれなどの副反応が強く現れることも多いです。

にきび治療に使用する場合
ニキビ治療には0.05%というトレチノインの濃度は理想的な濃度だといえます。赤ニキビや難治性ニキビなどに対しても0.05%の濃度くらいから始めてみるとよいかもしれません。

トレチノイン0.025%

0.025%のトレチノインの濃度は、トレチノインの中では低い濃度に属します。皮膚の赤みや皮膚の剥がれ、乾燥などの副反応をある程度抑えながら一定の効果をもたらすレベルです。トレチノインを最初に使用し、安全に使用したい場合は0.025%くらいのレベルから使ったほうが良いかもしれません。

しみ治療に使用する場合
トレチノイン0.025%は、皮膚の剥がれや赤みなどがそこまで現れないため、使いやすいレベルだといえます。ハイドロキノンと併用するしみ治療の場合は、理想的な濃度だといえます。

ニキビ治療に使用する場合
ニキビ治療に使用する場合でも0.025%は有効です。慎重に使用したい場合はこの濃度が理想です。

トレチノイン0.01%

トレチノイン0.01%の濃度は、市販されているものでも最も濃度が低いレベルです。反応は現れにくいので、即効性は得られにくいかもしれません。一方で、トレチノインによって現れる皮膚の赤み、ヒリヒリ感、かゆみなどの副反応も最小限に抑えられます。

しみ治療に使用する場合
トレチノイン0.01%は濃度が低くて反応もとても弱いため、短期間で劇的にしみを改善したいという場合は不向きです。ハイドロキノンの効果をメインに、緩やかにターンオーバーを早めてメラニンの排出を促したい場合は理想的な濃度かもしれません。

にきび治療に使用する場合
トレチノイン0.01%濃度ではニキビに対して素早い効果は期待できないことが多いです。人によってはこの濃度でも十分な場合もあるようですが、基本的に0.01%濃度ではピーリング作用やターンオーバー促進作用はとても弱いです。トレチノインは使い続けると効きづらくなるようになるため、ニキビ跡を含めた改善を希望する場合は、もっと高い濃度を使用するのが理想的です。