Tゾーンニキビの原因と治し方。皮脂・テカリを抑える方法

Tゾーンのにきび 額(ひたい)から眉間、鼻までのT字部分を「Tゾーン」といったりしますが、Tゾーンは身体の中でも皮脂分泌が多いことで知られています。

その影響でにきびができやすく、また毛穴の開き、テカリ、化粧崩れなども発生しやすい傾向があります。

ニキビ跡の赤みや色素沈着が目立ちやすい部分であることから、Tゾーンニキビが発生したら素早く治して跡に残らないようにしたいところです。

Tゾーンニキビの原因と特徴

皮脂の増加

ニキビ発生メカニズム Tゾーンニキビの原因は主に皮脂の増加によってもたらされます。皮脂増加によるにきびは以下のような仕組みで発生します。

1皮脂が増加すると、皮脂をエサにして増加するアクネ菌などの常在細菌も増加する。

2アクネ菌などの皮膚常在菌が細菌性リパーゼを分泌して皮脂中の中性脂肪を分解し、遊離脂肪酸を産生する。

3遊離脂肪酸が時間の経過とともに酸化して刺激性が増大し、ターンオーバーを過剰に進行させて角質肥厚を起こす。また、刺激によって角質が剥がれやすくなり、角質と皮脂が混ざって角栓(にきびの芯)が形成されやすくなる。

4角質が厚くなることで毛穴周辺の皮膚が厚くなり、毛穴が塞がってしまう。

5ふさがった毛穴内部で酸素がない環境を好むアクネ菌が増加し、炎症性サイトカインが放出され、本格的にニキビが炎症を起こす。

毛穴のつまりはターンオーバーの乱れが主な原因ですが、それは皮脂の増加が主な原因です。そのため、Tゾーンニキビを治していくには皮脂をコントロールするスキンケアが必要です。

Tゾーンニキビは思春期に多い

皮脂量の画像グラフ 一概にはいえませんが、Tゾーンニキビは思春期などの若い時期に多発する傾向があります。思春期は男性ホルモンなどの性ホルモンが活発に分泌されますが、それが皮脂腺に作用して皮脂量が劇的に増加します。

特にTゾーンは皮脂腺が多いため、ベタベタしやすくなります。男性ホルモンは男女ともに分泌されており、女性でも男性の10%ほどが分泌されているといいます。

一方、成人になってから発生する大人ニキビはTゾーンよりも、頬や顔の下側(Uゾーン・フェイスライン)にできやすくなります。

ホルモンバランスの乱れがTゾーンにきびの原因に

思春期以外にも通常の生活によってホルモンバランスが乱れ、それがTゾーンニキビの原因になることがあります。

食生活の乱れ(動物性脂肪の取りすぎ)、ストレス・イライラ、睡眠不足(夜更かし)などは性ホルモンの分泌を乱します。

また、女性の場合は生理周期によるホルモンバランスの変化によって吹き出物ができやすくなることがあります。

生理前といわれる排卵期から生理までの約2週間はプロゲステロンという女性ホルモンの影響で皮脂が増加し、Tゾーンがテカリやすくなったり、ニキビができやすくなったりします。

Tゾーンは脂漏性皮膚炎を起こしやすい

脂漏性皮膚炎の画像 脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)とは、皮膚に生息するマラセチア真菌(カビの一種)が皮脂を分解して生じる遊離脂肪酸によって炎症を起こし、湿疹・赤み・かゆみを引き起こす皮膚病です。

またはマラセチア真菌そのものに炎症反応を起こして皮膚炎を起こすこともあります。脂漏性湿疹(しろうせいしっしん)とも呼ばれます。

脂漏性皮膚炎は、主にTゾーン(額、眉間、眉毛周辺、鼻・小鼻周辺など)の皮脂が多い部分によく発生することで知られています。ニキビと併発することもあります。皮脂が多い人では肌を清潔にしていないと誰にでも脂漏性皮膚炎を発生する可能性があります。

お化粧が毛穴つまりをもたらす

お化粧が毛穴をつまらせてTゾーンニキビの原因となってしまうことがあります。特にリキッドファンデーションは仕上がりがキレイですが、油脂が多いため毛穴周辺のターンオーバーを乱し、にきびを引き起こすことがあります。

Tゾーンは皮脂が多いため、お化粧を控えるか、パウダータイプのファンデーションによる簡単なメイクが理想です。

Tゾーン吹き出物の治し方

無添加石鹸で刺激を与えない洗顔を

Tゾーンのニキビやブツブツを予防、改善するにはターンオーバーを整えることが重要です。ターンオーバーを乱す要因が主に皮脂の増加であるため、しっかりと洗顔して皮脂を落とすスキンケアが基本です。

特にTゾーンは若い時期に活発に皮脂が分泌される部分であるため、洗顔が最も重要なスキンケアになります。

そして、洗顔は刺激を与えないようにしなければいけません。皮脂が多いからといって脱脂力が強い洗顔料を使用したり、ゴシゴシ洗いをしたりすると、肌を保護するためにかえって皮脂が増加したり、炎症が誘発されてにきびが悪化してしまうことがあります。

洗顔料は無添加石鹸が理想です。無添加石鹸は安価ですし、刺激性が強い合成界面活性剤が使用されていません。泡立てネットなどを使ってキメ細かな泡をたくさん作って肌に刺激を与えないように洗いましょう。

Tゾーンは皮脂が多いため、特に念入りに洗います。洗顔回数は思春期であれば1日2~3回ほどが目安です。

動物性脂肪、油っこい食事を控える

若い時期は特に摂取する食品によって皮脂量が大きく増加することがあります。そのため、皮脂が多い時期は油っこい食事は控えるようにしましょう。

特に動物性脂肪は飽和脂肪酸が多く含まれており、男性ホルモンの分泌を活発にします。Tゾーンは皮脂腺が発達しているため、男性ホルモンの影響を強く受けると皮脂が活発に分泌されます。

ピーリング化粧品で角質ケア

繰り返し発生するTゾーンにきびを治すには、ピーリング化粧品を使用するのも一つの方法です。

ニキビは毛穴周辺の角質が厚くなり、毛穴が塞がってしまうことで発生するため、ピーリング化粧品を利用して角質ケアを行うことでニキビ予防につながります。

ただし、肌が弱い人がピーリング化粧品を頻繁に行っていると肌が疲弊して赤みや湿疹を起こす可能性もあります。ピーリングは若い時期で肌が強く、ニキビができやすい肌質にのみ有効です。

Tゾーンにきびが治ったらピーリングは必ず中止しましょう。Tゾーンは比較的に皮膚が薄いことを覚えておきましょう。

ピーリング化粧品には、洗顔料、石けん、化粧水、拭き取り化粧水などがあり、主にグリコール酸、乳酸などのフルーツ酸(AHA)やサリチル酸(BHA)などの成分が配合されています。

脂浮きを抑えるビタミンC誘導体

皮脂増加によって繰り返し発生するTゾーンニキビには、水溶性ビタミンC誘導体が効果的です。

水溶性ビタミンC誘導体は、通常は不安定で肌に吸収されにくいビタミンC(アスコルビン酸)に別の物質(主にリン酸)を結合させて誘導体という形にし、安定性と吸収性を高めたものです。

ビタミンCには、皮脂抑制作用、抗酸化作用による皮脂酸化抑制などの働きによってターンオーバーの乱れを予防し、ニキビ肌を改善します。また、化粧崩れやテカリ予防にも効果的です。

他にも、チロシナーゼ阻害作用によってメラニン色素の生成を抑制する美白作用があり、ニキビ跡の炎症後色素沈着にも非常に有効です。にきび治療において、リン酸型ビタミンC誘導体の化粧水を積極的にすすめる皮膚科医は多いです。

ビタミンC誘導体には「水溶性」と「脂溶性(油溶性)」がありますが、オイリー肌タイプのTゾーンニキビには水溶性のリン酸型ビタミンC誘導体が有効です。ネット通販でも購入できます。
【Amazon】リン酸型ビタミンC誘導体10%ローション

ドラッグストアで買えるニキビ治療薬

オロナイン 市販のニキビ治療薬でも高い効果が期待できます。オロナイン、ピンプリット、クレアラシル、ビフナイトなどが有名です。それらは殺菌作用とともに角質を柔らかくしてニキビの芯が出やすくする働きがあります。Tゾーンは塗り薬の効果が現れやすい部分です。