ビタミンB2が慢性ニキビに効果的。皮膚科医が処方する理由

ビタミンB2 ビタミンB2は、エネルギー代謝、細胞の再生や修復、粘膜の保護、過酸化脂質の還元作用などの働きがある、人間の成長には欠かせない水溶性ビタミンです。リボフラビンとも呼ばれます。

ビタミンB2が不足すると成長障害を引き起こすことで知られていますが、特に肌の代謝にとって重要な働きをしていることから、不足するとニキビ肌荒れを起こすことがあります。

では、ビタミンB2は肌の健康において具体的にどのような働きをしているのでしょうか。

ビタミンB2とニキビ肌荒れの関係

ビタミンB2が不足すると、皮膚や粘膜においては、ニキビ、肌荒れ、小鼻のブツブツ、鼻周辺が赤くなる、脂性肌、脂漏性湿疹、しみ(色素沈着)の悪化、口内炎、口角炎、口唇炎などが現れます。

皮脂分泌を抑制する

皮脂 ビタミンB2は脂質の代謝を正常化することで皮脂分泌を抑える働きがあります。そのため、ビタミンB2が不足すると肌が脂っぽくなってニキビや毛穴のブツブツができやすくなることがあります。

特に鼻周辺にフケが多くなったり、赤みが現れるようになることがあります。脂漏性皮膚炎の原因もビタミンB2が不足することで発生することがあります。

皮脂の質を改善する

ビタミンB2には過酸化脂質を分解して身体の酸化を防ぐ働きがあります。そして、皮脂の質を改善する働きもあります。ストレスなどが多くなると体内に過酸化脂質が増加し、皮脂中においても過酸化脂質が増加しますが、ビタミンB2は脂質の酸化を防ぐ働きをします。

ターンオーバーを正常化する

ターンオーバーとは、皮膚細胞が表皮内の基底層で作られて最終的には角質となり、最後は自然に剥がれていくサイクルをいいますが、ビタミンB2はこの肌の新陳代謝を正常化する働きがあります。

肌のターンオーバーが乱れると毛穴が詰まりやすくなってニキビができやすくなりますが、ビタミンB2が肌代謝を整えることでニキビを予防します。

ビタミンB2はを予防する

ビタミンB2を十分に摂取していると、ニキビ跡の炎症後色素沈着の悪化を予防できることがわかっています。

メラニンを抑制する効果はビタミンCよりも高いというデータもあります。もちろん、ビタミンB2だけではなく、そのほかのビタミンも不足しないようにしなければいけません。

皮膚科医もよくビタミンB2を処方する

フラビタンの画像 ビタミンB2は、ニキビ肌荒れを予防するためには非常に重要なビタミンであることから、皮膚科医においてもニキビ治療に対して積極的にビタミンB2製剤を処方することが多いです。

病院では「フラビタン」というお薬が処方されたりします。フラビタンは、フラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)という補酵素型のビタミンB2製剤で、素早く効果を発揮できるメリットがあります。ニキビ治療であれば保険適応です。

市販のビタミン剤にもビタミンB2が配合される

市販されているニキビ肌荒れ予防目的の医薬品においても必ずといっていいほどビタミンB2が配合されています。

例えば、「ハイシーBメイト」「チョコラBB」といった商品などにおいてもビタミンB2が配合されていますね。

必ずニキビが改善するわけではない

しつこいニキビに対してビタミンB2が良いからといって積極的に摂取しても、今までと同じように新たなニキビがポツポツとできてしまう人も多いです。

やはり、体質的に皮脂が多い人はどんなにビタミン剤を飲んでも、はっきりとニキビが減ったと感じることができないかもしれません。

お医者さんの中にも、ビタミン製剤を飲んでも「あまり意味がない」と考える人もいたりします。

ビタミンB2摂取のポイント

ビタミンB2の一日の必要量(所要量)

ビタミンB2の必要量は1日あたり、

男性:1.2mg、女性:1.0mgが目安。また、許容上限摂取量はなし。

ビタミンB2を多く含む食べ物

ビタミンB2は幅広い食品に含まれますが、特に肉、魚、卵、乳製品などの動物性食品に多く含まれます。以下はビタミンB2を比較的多く含む食品です。

ビタミンB2を多く含む食品(可食部100gあたり)

豚レバー:3.61mg、牛レバー:3.15mg、鶏レバー:1.82mg、豚肉:0.33mg、牛ヒレ肉:0.27mg、鶏むね肉:0.22mg、あじ:0.21mg いわし:0.34mg、うなぎ:0.74mg、かれい:0.35mg、さんま:0.27mg、さば:0.29mg、牛乳:0.15mg、ヨーグルト0.14mg、卵:0.45mg、納豆0.53mg、モロヘイヤ0.29mgほんれんそう0.25mg

サプリメントを利用するのも一つの方法

ビタミンB2は体内に溜めておくことができないため、食生活が偏っていたり、下痢が続いたりすれば不足する可能性があります。

その場合は、サプリメントを利用するのも一つの方法。ビタミンB2単独ではなく総合ビタミン剤がおすすめです。

ビタミンB2の過剰摂取

ビタミンB2は、サプリメントなどで過剰摂取をしても副作用が現れにくいビタミンです。サプリメントを摂取する場合でも、用量を守っていれば過剰症を起こすことはないとされます。

ただし、極端に過剰摂取すると、まれに皮膚のかゆみなどを引き起こすこともあるとされます。

おしっこが黄色くなる

チョコラBBやハイシーBメイト、またはビタミンB2を含んだサプリを飲んでいると、極端におしっこが黄色くなることがあります。

これは体内に利用されない分が排出されたことによるもので、特に身体に異常が発生したわけではないです。心配無用!