絶縁針脱毛の危険性「ヤケド、色素沈着、毛嚢炎、ケロイド」の問題

絶縁針脱毛 絶縁針脱毛とは、電気針(絶縁針)を使った永久脱毛法です。電気を流すことができる絶縁針を毛穴(毛包)に挿入して電流を流し、毛根・毛乳頭を破壊することでほぼ完全な脱毛効果を得られます。

絶縁針脱毛は、従来の電気針脱毛と違って皮膚と接触する部分を「絶縁」した絶縁針を使用することで施術による肌トラブルを大幅に軽減しています。ところが、やはり毛根を破壊するほどのダメージを与えるわけですから、なんらかの皮膚トラブルが起こる可能性があります。では、どういった肌トラブルが引き起こされるのでしょうか。

絶縁針脱毛によって引き起こされる肌トラブルとは?

火傷(やけど)

絶縁針を使った脱毛で皮膚に強いヤケドを起こす可能性があります。そもそも毛根にヤケドを起こして発毛機能を破綻させる方法であるため、少なからずヤケドは起こります。従来の電気針脱毛ではヤケドを起こすことがとても多かったのですが、皮膚と接触する部分を限定した絶縁針脱毛ではヤケドが起こる危険性が劇的に抑制されています。

ヤケドが引き起こされる主な原因は、針を毛穴に刺す方向や深さが不適切な場合、絶縁されていない部分が皮膚と接触した場合、医師の技量不足や経験不足などがあげられます。熱い物を触ってしまったらしっかりと冷水などで皮膚を冷やすように、絶縁針脱毛後もしっかりと冷やしてクールダウンさせることが重要です。また、消炎剤、軟膏の塗布も有効です。

毛嚢炎(毛包炎)

毛嚢炎 毛嚢炎とは、毛穴内部が損傷してそこからブドウ球菌などの細菌が感染して起こる皮膚炎です。ニキビと似ています。絶縁針脱毛によって毛穴が傷つき、そこから細菌感染を起こして毛嚢炎を起こす可能性があります。これを防ぐために、術後にしっかりと冷却して消炎剤を塗布する必要があります。

毛嚢炎はニキビのような芯をもっていないため、わりと早く治ることがほとんどです。ところが、まれに悪化して化膿してしまうケースもあります。そのため、抗炎症剤の軟膏塗布は不可欠です。

色素沈着

脱毛によるシミ色素沈着 毛穴内部が炎症を起こすことでメラニン色素が作られ、それがターンオーバーによっては排出されずに残ってしまうとシミとなってしまいます。炎症が起こった状態ではメラニンが表皮層よりも下の真皮層に入り込んでしまうことがあるため、改善まで長い期間を要することもあります。

内出血

絶縁針脱毛では、電気針を皮膚に刺して毛根を破壊します。この針を刺すときに毛細血管を傷つけてしまって内出血を起こすことがあります。皮膚が点状に赤紫色に変化しますが、通常は時間の経過と共に落ち着きます。数日から1~2週間ほどで改善します。

毛穴のブツブツ、しこり

肌質、体質によっては絶縁針脱毛後に毛穴がしこりをもったように硬さがみられることがあります。これは電気による肌ダメージを受け、組織が凝固してしまったことで起こります。そのしこりは時間の経過とともになくなっていきます。

皮膚の感覚が鈍感になる(知覚障害)

絶縁針脱毛を通電させることで神経まで損傷を受け、ヒリヒリ感がしばらく続いたり、皮膚の感覚が鈍くなったりすることがあります。これも時間の経過とともに治っていきます。

皮膚のかゆみ

絶縁針脱毛後から2~4週間ほど経過すると、皮膚に痒みを感じることがあります。これは皮膚の内部で電気凝固された皮膚組織が修復されている過程で起こる現象です。アレルギー体質の場合は、その影響でかゆみが発生することもあります。

肥厚性瘢痕、成熟瘢痕、ケロイド

ブツブツした成熟瘢痕 肥厚性瘢痕とは、皮膚が損傷した後に傷を修復するためにコラーゲンが異常増生される現象で、進行性のないものをいいます。成熟瘢痕はコラーゲン増生の進行性がなく、赤みがとれて白くなった状態です。一方、ケロイドとは進行性をともなったコラーゲンの異常増生で、しだいに大きく拡大してくるものをいいます。それらは体質やアレルギーが大きく関与して発生しやすくなると考えられています。

絶縁針脱毛においても皮膚に対して大きなダメージがあるため、体質によっては肥厚性瘢痕、ケロイドといった現象が引き起こされる可能性があります。そのため、ケロイド体質の人は絶縁針脱毛は適していません。